「鎮魂と平和の苑」事業

部会長 部会長
当協会では、20数年前より考えていた問題として、わが国において、各界各分野ともおかしな事件が続発し、日本人の心・精神が異常化していることを憂え、これを是正する方策を検討した結果、こうした心の問題は、単に精神論や教育論を提起してもダメで、それには、心に感動を呼び起こすことが必要であるとの結論に至りました。
 すなわち、平成9年当時、わが国には、国や社会のために殉職した方々がたくさんいます。たとえば、警察官が犯人逮捕などで戦後850人、自衛隊が訓練などで1950人、消防が消火活動などで2000人、鉄道・船舶など公共運輸機関で数千人、道路・橋梁・港湾・ダムなど公共工事関係では数万人の方が殉職されています。さらに、溺れそうな人の子を助けようとしてみずからも亡くなった多くの救助殉難者の方々もおられ、この方々については、それぞれに慰霊しているとはいえ、やはり国として、一般国民が何時でも誰でも鎮魂慰霊に訪れる施設を造るべきだ、と考えた次第であります。
 そうした考えを暖めておりました折、平成8年に、会員のお一人より御提案があり、先の世界大戦で軍人・軍属と民間人合わせて310万人もの方が亡くなっている。そのうち軍人・軍属230万人は靖国神社に祭祀されている。靖国神社も歴史的意義があり尊いことで参拝しているが、民間人80万人も悲惨な死を遂げておられ、戦火に倒れた点では、軍人・軍属も、民間人も変わらない筈だから、ぜひ両者合せた310万人を鎮魂慰霊・顕彰する施設を造ってもらいたい、との御提案が、当協会に寄せられました。
 そこで、当協会では、平成8年、この考えを政府閣僚につないだところ、国がやるのは時間もかかるので、幸い協和協会は公益法人だから、まず協和協会で始められたらどうか、との御提案がありました。そうしたことから、当協会では、平成9年春に評議員会、理事会を開いて検討したところ、上記の理由に加えて、毎年8月15日に、両陛下御臨席のもと、武道館において全国戦没者慰霊祭が行われておりますが、たった一日数時間、祭壇を設けるだけで取り毀してしまうのは、大きな費用もかかり、また、参列する御遺族を全国から集めるにも厖大な費用がかかっているので、戦後半世紀以上も経ったことでもあり、そろそろ何時でも誰でも参拝できる常設の鎮魂慰霊施設を設けるべきだとの意見も出て、当協会の中に、「鎮魂と平和の苑」建設事業部会を設けて、こうした事業を推進することに決し、以降10年余にわたってこの事業と取り組んできております。

「鎮魂と平和の苑」推進委員会起案の要請書
平成17年1月7日(部会作成第2号・協会通算121本目)
国・社会・他人のため一身を捧げた方々を慰霊する「鎮魂施設」を設けていただきたき要請 要旨へ

平成16年1月13日(部会作成第1号・協会通算115本目)
『国立の戦没者追悼・平和祈念施設』を
建設することを必要とする論拠
要旨へ

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