国際親善部会

部会長 部会長
当会では、韓国、中国、台湾などの有志から、「政府や議員間の交流は進んでいるけれども、民間の交流がはかどらないので、そうした真の親善活動の窓口となってほしい」との申し出を受け、近隣諸国を中心とした諸外国との民間レベルでの親善を推進するため、国際親善部会を設置しています。
 過去において、大きな活動としては『国際漢字会議』がある。この『国際漢字会議』とは、まず、韓国の鄭秉學(チョン・ビョンハク)ソウル大学教授より、韓国は、いま、長年使ってきた漢字を排してハングル文字化してきている。しかし、ハングル文字はアルファベットと同じく表音文字であるため、同じ発音でも、意味が異なる場合がある。新聞・雑誌では、その音のあとに括弧して漢字を入れているが、ハングルオンリーの教育が進んできて、その括弧内の漢字の意味がわからない、という不便さがある。
 そこで、学者の間で、日本が昔から、名詞や動詞を書き、副詞や助詞は平かなで書いているので、かなり分かりやすい。そのため、韓国の学者間で、韓国も、名詞や動詞は漢字に戻し、副詞や助詞はハングルで書くのがよいのでは、との声が挙がっている。そこで、日本が漢字と平かなをうまく使い分けているのを研究したいので、両国学者で研究会を持ちたいという。
 そこで、清原専務はじめ日本側は、以前は、日本、韓国、中国、台湾も同じ漢字文化圏で、発音は分からなくても、字に書けば、お互いに意味が理解できた。しかるに、日本も戦後に画数が複雑な漢字は略字にした。台湾はそうした略字を使わずに昔ながらの画数を採用している。また、中国大陸は近年ますます簡略化した簡体字を使うので、もはや、東アジアの意思の疎通がむずかしくなっている。
 そこで、韓国側と日本側で相談して、研究会をするなら2国間でなく、上記の日本、韓国、中国、台湾の4ヵ国で『国際漢字会議』を始めて、同じ画数でよく使う漢字を常用漢字とし、その後、少し画数が違うものは、調整していわば共通漢字を決めて、東アジア4ヵ国の意思の疎通を図ろう、ということになり、1991年にまずその第1回の『国際漢字会議』を韓国ソウルで開催した。そこに参加した各国・地域の学者は大いに乗り気で、それぞれの国内で見解をまとめた上で、隔年ごとに各国・地域の回り持ちで『国際漢字会議』を開催することになり、2回以降も、その通り進行した。
 特に、2003年、日本が主催した『第7回 国際漢字会議』は、韓国学者が韓・日・中・台で共通に使われている画数が同じ漢字が1996字あることが発表され、これを基本漢字として調整を進めていくことが決まった。
 次の主催国は中国に決まったが、その後、開催通知がなかなか来ず、やっと2007年に北京開催が決まり、各国の学者が集結した。
 しかし、当日は、中国の学者が後ろの方におり、前面に中国教育部役人が出て、中国の方針が変わった。中国は、一層簡体字を進めるから、各国それに従えとの趣旨。そこで、韓国の学者たちが怒り、中国と韓国が激突した。日本側は、その後、調整に入ったが、対立は解けず、以降、今日まで、『国際漢字会議』は開催されていない。断念せざるを得ない。