平成28年11月17日(木) |
トランプ氏勝利に伴う緊急月例集会(3) 〜〜安倍政権は、どう向き合うべきか〜〜 |
高橋利行先生
政治評論家、
読売新聞元解説部長・論説委員・新聞監査委員長
概要
トランプがどう動くのか、それが決まらないと解散も総選挙もできない。公約さえつくれない。だから解散総選挙は遠のいたと言える。5月までに一票の格差の問題を始末して、その後、周知期間を置いて、ということになると、来年の7月〜9月ぐらいの総選挙になるのではないか。
それより、これから南スーダンに派遣する自衛隊。これはかなり危険な任務であり心配だ。来年になると、ドイツ、イタリア、フランスのトップリーダーの選挙がある。ということは、先進国、自由主義国でもっとも長い政権をもっているのが、安倍晋三首相であり、世界でリーダーシップを発揮しやすい状況になる。安倍首相は、アベノミクスという経済の問題でかなりの成果を挙げている。トランプは、経済人だから、これにかなりの関心をもっている。経済力というのは軍事力にも劣らないくらい世界の政治へ影響を与えるということを強調するだろう。
軍事面では、人的な貢献を求められることになるだろう。韓国は駐留費負担が40%程度という低負担だ。なぜ低いかというと軍事力を提供しているからなのだ。
これから世界は群雄割拠の時代、列強の時代に戻ってしまう可能性がある。それを前提として、我々も覚悟を決めて、戦略を練っていかなくてはならない。
トランプ氏勝利に伴う緊急月例集会