平成26年4月16日(水)

第30回全国公募書道展 鑑賞会
(月例講話会に代えて)

大日方鴻介先生

大日方鴻介先生

書道家、日本春秋書院院長・現代日本書家協会会長、
(公財)協和協会評議員



概要

4月の月例会は、いつもの月例講話会とことなり、六本木の国立新美術館3階の展示室にて10日間にわたり開催されている「現代日本書家協会」主催『全国公募書道展』初日・4月16日の午前11時現地集合にて、その書道展の展示作品を会長の解説付きで鑑賞いたしました。
 と申しますのは、この催しは、姉妹団体「公益財団法人協和協会」が共催している毎年の催しで、今年は、その「第30回 全国公募書道展」という節目に当たることから、また、当団体も以前より応援してきているので、当日、鑑賞会に参加した次第です。
 いま、この「現代日本書家協会」の『全国公募書道展』の由来について触れておきますと、昭和61年のお正月ごろ、愛媛県今治市在住の関西で有名な書道家・大西東泉師が上京して清原を訪ねて来られました。うかがうと、「戦前は、書道が必須科目であったが、戦後、必須科目でなくなったこともあり、日本の漢字文化が衰えつつある。書を書くということは、日本人の精神文化である。そこで、『現代日本書家協会』を創り、全国に呼びかけ、年一回、公募書道展を開いている。ついては、厳格な審査を経た上で、その優秀者へ、内閣総理大臣賞、衆・参議長賞、関係大臣賞を出すようにしていただけないでしょうか」との陳情であった。
 そこで、清原が、岸信介会長にお諮りすると、岸先生は、「なるほど、それは教育上、意義あることだから、私の名前で、その手配を進めてくれ」と言われたので、総理官邸、衆・参議長室、関係大臣室を廻ってお願いし、以来、毎年、賞状を下付していただいている、という経過です。その大西東泉先生も毎年1万点もの作品を審査することから心臓を悪くされ、この公募展事業を、立派な書道家に引き継ぎたいとの申し出があり、岸先生とのご縁も深い書道家の大日方鴻允先生に引継ぎ、今日、三代目の大日方鴻介会長に至っているという経過です。

第30回 全国公募書道展 表彰式の模様(平成26年4月27日)

集合写真
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