第30回 全国公募書道展 受賞作品・表彰式

 当財団は、内部に8つの部会を有するが、その一つに「伝統教育部会」がある。その中には

A)旧枢密院建物の保存活用。昭和58年、政府へ要請し、現在、皇宮警察本部となり、実現を見た。(憲法学会と建築家から「旧枢密院建物は、歴史的・建築学的に保存すべし」との要請にて)

B)歴史人形館の企画推進。これは、平泉に「奥州藤原三代歴史館」をつくり、これも実現した。(京都の藤原氏は教科書によく載っているが、東北の藤原氏の記載が少ないとの地元要請で)

C)「現代日本書家協会」の公募優秀作品へ、内閣総理大臣・衆参議長・大臣賞の授与継続中。

 昭和61年、関西の有名書道家・大西東泉氏より、「現代日本書家協会」を創り、全国公募展を始めるので、内閣総理大臣・衆・参議長・文部大臣、厚生大臣、通商産業大臣より、賞状を出して頂きたい、との要請が、岸信介初代会長にあり、「わが国伝統芸術の維持・振興のために」として、以来、毎年、政府・国会にお願いに出て、実現してきている。大西東泉氏が病気退任のあと、大日方鴻允氏が2代目、その子息・鴻介氏が第3代現会長。


■第30回 全国公募書道展
主催 : 現代日本書家協会 共催:公益財団法人 協和協会
会場 : 国立新美術館
会期 :平成26年4月16日(水)〜29日(火)
表彰式:平成26年4月27日(日)

馬場 光風 内閣総理大臣賞

依沙宿舸船 石P月娟娟
風起春燈亂 江鳴夜雨懸
晨鐘雲外濕 勝地石堂煙
  柔艣輕鷗外 含悽覺汝賢  

内閣総理大臣賞
内閣総理大臣賞
新井 梅光 書

南方歸去再生天 内殿今年異昔年
見闢乾坤新定位 看題日月更高懸
行隨香輦登仙路 坐近爐烟講法筵
自喜恩深陪侍從 兩朝長在聖人前

衆議院議長賞
衆議院議長賞
福田 啓子 書

清風名月自来往 流水高山無古今
堤筆四顧天地窄 長嘯一聲山月高

参議院議長賞
参議院議長賞
角田 北扇 書

江上愁心千疊山 浮雲積翠如雲煙
山耶雲耶遠莫知 煙空雲散山依然
但見兩崖蒼蒼闇絕壁 谷中有百道飛來泉

文部科学大臣賞
秋本 鴻蓮 書

悄悄壁下床 紗籠耿殘燭
夜半獨眠覺 疑在僧房宿
人各有所好 物固无常宜
谁谓尔能舞 不如闲立时

厚生労働大臣賞
古橋 華壽 書

素志與白雲同悠
高情以青松共爽

経済産業大臣賞
清水 江梅 書

揚花落儘子規啼 聞道龍標過五溪
我寄愁心與明月 髄風直到夜郎西

中国大使賞
塚原 千尋 書

博學宏辞鄭道昭 雲峯山上筆力描
自由奔放摩克噤@百世書宗鳴北朝

中国大使館賞