いじめ対策分科会起案・教育部会要請書第31号、政府宛要請書通算78本目、
平成8年1月提出
いじめ問題は、教育の破滅にかかわる国家の重要課題として、
当要請を参考とし、徹底した対策に取り組んで頂きたき要請
――教育現場体験者の見地から、詳細ないじめ対策を提案する――

【要請の趣旨】

度重なるいじめ事件の続発は、まさに子どもの心、そして、国民の精神が病んでいる証拠である。国はいまこそ抜本的対策をとる必要がある。教育現場体験者の多い当団体の教育部会は、その体験を踏まえ、この要請書において、いじめには必ず兆候(サイン)があるとしてその例を上げ、これを見落とさないようにすること。学校におけるいじめ形成の仕組みとこれに対する教師・学校の対応のあり方、父母の対応の仕方、各地域での連帯の必要性、そして、これを踏まえての国・行政の対応のあり方として、地域ごとに「いじめ110番」を設けて子どもの訴えを聞くとともに、それを合理的に処理するための(仮称)「いじめ問題協議会」を置く。教師全員にカウンセラー的要素を持たせるための質的研修を行う。学校において「個人の権利とは、言いたい放題やりたい放題することではなく、他人の権利を害してまで自己を主張できるものではない」という個人主義の原則を徹底し、精神面育成の教育を行う、等々の現場的対策を提案している。

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