医療福祉部会作成第1号、政府宛要請書通算76本目、平成8年1月提出
要介護高齢者とその家族に対する
在宅支援体制の強化に関する要請
――未曾有の高齢化社会に対応するための具体策を提案する――

【要請の趣旨】

わが国は、世界でもまだ例を見ない高齢化社会へすでに突入している。政府はよほどの対策が必要である。国は先ごろ新ゴールドプランを策定したが、これを実施するためには人材が大幅に不足しているので、人材の確保・養成を急いでいただきたい。また、すべての要介護高齢者を病院や施設に収容できない以上、当団体からの提案として、まず、要介護高齢者を迅速に把握し適切なサービスを提供できるよう、地域ごとにそのための総合情報機構を設置する。また、保険・医療・介護・福祉・介護などを一体的に機能させる必要があり、そのための機構整備とともに(仮称)ケア・マネージャー制度を設ける。現在ある在宅介護支援センターを地域ケア体制の拠点とすべく機構・施設を改革するとともに、これを活用するためにサテライト(支所)方式を採用する。独居老人とその家族を支援するため、一定条件を満たす一般住宅を転用した託老施設を制度化するなど、国は、高齢化社会に対応するため、早急な措置を採っていただきたい。

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