環境技術委員会起案・科学技術部会19本目、政府宛要請書通算75本目、
平成8年1月提出
生物による環境浄化の総合的推進施策を
早期に実施していただきたき要請
――生物による環境浄化につき、諸外国に負けぬよう早急な対策を――

【要請の趣旨】

世界の首脳・代表による「環境と開発に関する国連会議」に象徴されるように、地球環境の悪化・汚染への対処は、まさに世界的課題である。また、この国際会議の際に締結された「生物の多様性に関する条約」は生物利用による環境浄化の意義・重要性を示したものであり、さらに、先進諸国は、環境浄化の意義に加え、これに、時代を先取りした未来産業への夢を託して、この研究に積極的に取り組んでいる。
 しかるに、この分野に関するわが国の研究は、一部に優れたものがあるとはいえ、バラバラに分散的に行われている。すなわち、わが国では、一般的な環境浄化ないし生物に関する環境浄化について、10余の省庁の中に、それぞれに関係部署があって所管しているため、総合的観点から見た場合、機能的・効率的に処理できていない。
 国は、諸外国に後れを取らぬよう、この件に関する各省庁の機構を見直し調整して、生物利用の問題を総括的・機能的・効率的に取り行うことが出来るよう、早急なる御措置をしていただきたい。その具体的内容・対策は、要請書の「要請の理由」に詳しく述べている。

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