平成30年9月27日(木) |
地球温暖化対策の経過と |
南川秀樹先生
元環境事務次官、
現一般財団法人日本環境衛生センター理事長
概要
当日、会議室に、お時間をさいて中川雅治環境大臣が来室下さったので、冒頭御挨拶をいただいた。その要旨は、今夏は自然大災害が頻発して大きな被害も出たので、環境省も全力で対策に当たった。また国際社会でも、地球温暖化対策でリードすべく努力した。また近年問題の海洋プラスチック問題も研究を重ね、来年、日本で行われるG20で提起したい。中川雅治環境大臣を拍手でお送りしたあと、南川秀樹元環境事務次官の御講話に入った。
まず、今年の異常な猛暑は、気象庁が言うように「地球温暖化に伴う水蒸気量の増加が原因」だが、しかも地球規模で、北極はじめ南極やグリーンランドの氷は解けている反面、各大陸では40℃を越す高温で山火事が多発しているとし、その図表を示し説明された。南川先生はそのあと、日本での環境問題、例えば、足尾銅山や愛媛別子銅山や日立鉱山の鉱毒・煙害、更には熊本県下のチッソ工場からのメチル水銀化合物による水俣病障害も説明された。続いて、2015年にパリで採択された温室効果ガス排出削減のための国際新枠組みの意義の解説、それに対するトランプ大統領の脱退宣言問題。次いで、日本の再生可能エネルギー設備容量の推移、温室効果ガス大幅削減のための方向性まで示され、大層勉強になりました。(清原記)
●ご案内状(pdf)