平成26年11月21日(金)

最近の政治に想う!

清宮龍先生

清宮龍先生

政治・国際問題評論家、
元時事通信海外部長・ (株)内外ニュース前会長



概要

今の国会議員は、世襲議員が多すぎる。また、米英に比べて議員歳費も高すぎる。3等身以内の親族に政治資金を引き継げる政治資金規正法も改正すべきだ。昔の政治家は、貧しくても国のために働く志を持っていた。また、昔の総理のまわりには優秀な人材がいた。例えば、吉田茂には、池田成彬・緒方竹虎・石橋湛山、岸信介には、椎名悦三郎・川島正次郎、田中角栄には、竹下登・大平正芳がいた。今の政治家は、ずいぶんと小粒になってしまったと言わざるを得ない。そして、「いまの日本に足りないことは何か」ということを真剣に考える志が足りないように思う。
 人口がこれから1億人を切るまでに低下し、国際的影響力も低下するであろう日本にとって、今喫緊の課題は何か。まず、国策として、英語教育を強化すべきである。論文の90%は英語で書かれているのだから、英語がまずできなければ世界には通用しない。次に、2年前の党首討論で約束した議員定数削減に早く手をつけるべきだ。今回の解散総選挙でもいまだに手つかずのままである。個人的には議員定数は今の半分でもよいと思っている。拉致問題については、警察国家である北朝鮮が、拉致被害者の動向を知らないはずがない。よって、再調査は茶番であり、日本からカネを引き出すのが目的である。人道問題として、もっと国際世論に訴えかけるべきだ。消費税については、軽減税率の話ばかり議論されているが、欧米では15〜20%が当り前である。そこまで達して初めて日用品の軽減税率を考えればいいのであって、10%の日本で今からそのような議論が起きるのはナンセンスである。また、その使途は社会保障目的に限定すべきだ。

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