平成26年1月10日(金) |
新春懇親会 ──安倍内閣で日本躍進を!── |
年頭挨拶
江口一雄会長代行
元衆議院議員・厚生労働委員長、
八千代松陰学園理事長
皆様、あけましておめでとうございます。上の大看板に「安倍内閣で日本躍進を!」とありますが、私も昨年、参議院選挙で頑張りました。私は千葉県全体の責任者ですが、定数3のうち2人当選の要請を受けましたので、選挙活動中に県内を80ヵ所回りまして、その要請に応えることができました。ただ一生懸命やりすぎて、昨年9月から血糖値が上がり、いま毎日インシュリンを打っている次第です。
さて、昨年一番感じたことは「教育は国家なり」ということであります。例えば、食料品の偽装事件、JR北海道の管理偽装等々がありました。日本人のモラル・良識・常識はどこへ行ったのか。明治時代に活躍した新島襄さんは、ヨーロッパで「日本人は何を信じているのか」と聞かれて、「武士道である」と答えている。日本人は嘘をつかない、結果的に嘘となった場合は、切腹してお詫びをする、と説明し、高い評価を受け、日本人への信頼性が高まった、と言われています。
私は、いま、この団体のトップを預かり、また、内部の教育部会の部会長も兼任しておりますが、昨年秋から毎月、学校の場で、道徳やモラルや常識をどのように教えるかに取り組んでおります。幸い、下村博文文部科学大臣も、同様のことを言っておられますので、大いに意を強くしている次第です。
なお、年末に、安倍総理が靖国神社を参拝したことを、中国や韓国、アメリカまで問題にしておりますが、国家のために亡くなった方々を慰霊してなぜ悪いのでしょう。実は、私の父は軍人で、昭和20年4月。フィリピンでアメリカ軍と戦っていました。父は重機関銃部隊におったので、これは一番、敵の標的となり、攻撃を受けて玉砕。全く跡形もなかったということです。私は、日本人の誇りを世界に発信すべきだと考えます。そうした信念を持って、今年も、皆さん、大いに頑張りましょう。(拍手)
年頭挨拶
半田晴久理事長
あけましておめでとうございます。いま、ご紹介がありましたが、昨年中はいろいろな国際会議を日本で主催しました。昨年7月には、国際スポーツ振興協会(ISPS)でイギリスのコリン・モイニハン卿を招いて『スポーツ平和サミット東京大会』を開催。これは、2020年に東京オリンピック・パラリンピックを誘致するための布石でした。次に9月には、イギリスのトニー・ブレア元総理を主賓とする『世界オピニオンリーダーズサミット』。さらに11月には、アメリカのビル・クリントン元大統領とコリン・パウエル元国務長官という超大物もお招きして、国際会議を開催しました。
なお、前述したISPSでは、11月にゴルフで「ハンダ・ワールドカップ」も主催して賞金を出しています。といいますのは、次のリオ、そして東京オリンピックで、ゴルフがオリンピック種目になりますので、そうした意味で、私が協力してタイトルスポンサーになったというわけです。また、日本には「日本ゴルフツアー機構」(JGTO)があり、毎年末にその表彰式が行われています。この組織に参加するに当たっては、この(公財)協和協会の理事兼交通部会長をされている関根謙一さんに、大層協力を受けた。関根さんは、このJGTOの創立当初から関わり、副会長を務めておられ、有名な青木功プロゴルファー等々を紹介していただいた。交通部会にて交通事故死者数の減少に努めていることは大層意義があります。また、他の部会・委員会もそれぞれに活動しておられることに敬意を表します。そして、80代〜90代の方々も参加し活躍しておられることもすばらしい。私はいま62歳だが、そうなると私もあと20年や30年は働けると思い、大いに励まされています。そうした気持ちで、今年も、皆さんと協力して、活動していきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
乾杯の挨拶と音頭
大野功統理事(前衆議院議員・防衛庁長官)
あけましておめでとうございます。先ほど、岸信介総理の素晴らしいアメリカ下院での演説録音を聞き感動しました。いま、そのお孫様にあたる安倍さんが総理を務めていることも時代を感じ感慨無量です。
さて、50年前の1964年に東京でオリンピックが開かれ、そして2020年に再び東京オリンピックが開催されます。前の時代の日本のGDPは30兆円、今のGDPは470兆円。しかし当時はみな夢を持っていました。でも、いま国民に夢があるでしょうか。アベノミクスの成功で、国民に夢を持たせてもらいたいものです。
若い人物が夢を持って育ち、夢のある日本をつくるべく、当団体も努力しましょう。また、10年後の50周年や45周年にも、本日、ご出席の方がお元気で参加できますことを祈って、乾杯の音頭をとらせていただきます。御唱和ください。乾杯! (大きな拍手)
総合司会・議事進行
清原淳平専務理事
清原が、岸信介元総理から、この財団の常務理事兼事務局長を委嘱されたのが昭和53年11月で、「時代を刷新する会」の専務理事を委嘱されたのが昭和56年10月。いまでは、最も古い会員で経過も分かっていることから、新年会には毎年、司会進行を務めさせていただいている。冒頭の岸信介総理の肉声録音をうかがい、特に今年は一層感慨深いものがあった。
諸先生からスピーチをいただきました(発言順)
飯久保廣嗣先生
(経営学者)
冒頭の岸信介総理が昭和33年、アメリカ下院での録音盤を御提供下さった方。岸総理のこの録音は、外務省にもない幻のテープです。というのは、岸先生の演説を議場で翻訳したのは当時、駐米日本大使館の島内敏郎一等書記官で、私がサンフランシスコ平和条約締結50周年の年にアメリカに感謝の意を表する運動をしていた時、島内敏郎氏から頂戴したものです。(10分以上。それは別の機会に)
坂本忠彦・環境技術委員長
(日本大ダム会議会長、元建設省土木研究所長)
環境問題は、自然現象と人との関係を研究する分野です。近年、地球温暖化が問題です。高知で去年、41℃を記録。今年も各地で集中豪雨があり、大島でも土砂崩れで30数名が亡くなり、フィリピンでは台風で6千人を超える死者がでた。中国からのPM2.5飛来による大気汚染の問題もある。今年は、そうした問題を取り上げて行きたいと思う。
西原巧 科学技術部会長
(元建設省九州地方建設局長・北海道開発事務次官)
いま、JR北海道が線路規格などのデータ改ざんが問題になっている。その他、昔では考えられないような事件が発生している。日本には「転ばぬ先の杖」という言葉がある。それは、常に失敗しないよう気をつける、ということです。上に立つ人は常にそれを心がけなければならない。そうした精神の欠如が感じられ、憂えられてならない心境です。
清宮龍・講師会員
(政治・国際問題評論家、元時事通信海外部長・内外ニュース会長)
岸信介総理にまつわるお話を三つ披露しましょう。一つは、人生で三回、死を覚悟した。これは皆さんも御存知の通り。二つ目は、岸さんは信念に生きた方ですが、洒脱の面があり、私もずいぶん遊びのお供をした。それを隠そうともせず器が大きい。三番目は、ゴルフがお好きで、カートに乗らず歩いて廻られ、少し雨が降っても止めることはなかった。
太田正利氏
(外交官、元ザンビア大使・南アフリカ大使)
1960年・安保闘争の時、私はジャカルタにいた。するとニュースを聞いた現地の方が、「あれだけの騒動を治めるなんて、日本には凄い総理がいる」と驚いていました。日本には、まだ平和・平和と唱えていれば平和になると考えている人がいる。しかし、「備えあれば、憂いなし」との言葉があるように、自分の国は自分で守る精神がないと国が亡びる、ことを憂えている。
清水明夫(公財)協和協会 監事
(税理士、元国税庁大臣官房監督官)
私は、これまで66年間ずっと税金と取組んできました。税とは何か、それは、国が強制的に取り立てる。その代わり国家は国民の生命・財産を守る義務を負うということです。安倍総理は今年、消費税を上げる。株の譲渡益税も上がる。配当所得も倍になる。ただ、経済は生き物。皆さんの叡智を集め、安倍政策を支えましょう。
小田垣祥一郎(公財)協和協会評議員・少子化対策委員長
(元警察庁東北管区警察局長)
元旦の新聞によりますと、昨年は103万人の赤ちゃんが生まれた。これは過去最低の数字です。少子化対策は我が国喫緊の課題です。しかし、国も国民も余り関心を持たない。なんとかなるだろう式の希望的観測・楽観主義に陥っている。私は、この課題に取り組んでおります。どうか、本日、お集まりの諸先生方、よろしくご支援お願いします。
安達眞吾(公財)協和協会理事
(元福井県警本部長・警察庁長官官房審議官)
日本は四方を海に囲まれて、江戸時代まで3000万人位が住んでいた。そうした中で、日本人は、お互いの立場を認め、清濁併せ呑んで、暮らしてきたという良い面があった。しかし、戦後に、欧米の合理主義・個人主義が入ってきて、隣は何をする人ぞで、ギスギスした社会になってしまった。その点、もう一度、島国精神も見直したいと思う。
深山明敏・時代を刷新する会理事
(元陸上自衛隊師団長)
安倍総理になってから諸施策が進められ、心強く思っています。自衛隊は防衛出動に加え災害出動も多く現場の隊員も疲れています。そのため、先ずは、予算を増やし、人を増やして戴きたい。また、尖閣諸島の問題では、中国機が近づくたびにスクランブルをかけるわけですが、軍隊ではない自衛官は、そのたびに死を覚悟しています。どうかそうした事態も知って戴きたい。
大日方鴻介・(公財)協和協会評議員
(書道家、日本春秋書院院長・現代日本書家協会会長)
私の父で前院長の大日方鴻允は、あの安保騒動の時に総理官邸の警備隊長をしており、その時、岸総理から「自分には国民の本当の声が聞こえる」との言葉を拝聴した。そして退職して書道団体を立ち上げる際、岸先生に総裁就任をお願いに出たところ、快くお引き受け下さいました。
多村繁樹(公財)協和協会会員
(元京王プラザホテル社長、東京西北ロータリークラブ会長)
日本は、15年以上デフレに苦しみましたが、安倍政権になって、真っ当なリーダーが真っ当なリードをすると、こうも変わるものかと感心しています。日本は技術力もあり金融力もあり、国民の資質も高いのですから、国家の指導者に人を得た今、私も安倍総理の御祖父が創られたこの二団体のシンクタンクに参加していることを誇りに思っています。
高橋利行・講師会員
(政治評論家、元読売新聞解説部長・論説委員・編集局次長)
いま世界は重大な局面に直面している。経済力・軍事力をつけた中国が、太平洋の支配を半分ずつにしようとアメリカに持ちかけた。いや、世界を半分支配しようというのが、中国の腹なのです。そうした国家的危機に際して、安倍政権が出来て本当に良かった。安倍さんには総裁任期3年を2期とボーナス2年、計8年、政権を維持してもらいたい。
半本茂・時代を刷新する会理事
(教科書偏向是正の活動家)
私は、戦後、日本をボロクソに悪く書いている教科書が検定に通っている事実に腹を立て、こうした検定を取り消せという訴訟を国を相手に起こした。しかし訴は却下された。それは、ある文部大臣が近隣諸国条項を決めたから近隣諸国に遠慮せいというわけです。それで、私は悶々と過ごしてきたが、安倍さんは、検定基準を直すべしと言っている。ぜひ実現して戴きたい。
綿引光義(公財)協和協会理事
(弁護士歴60年の法曹長老)
私は、大東亜戦争にも従軍しましたが、復員してから勉強して司法試験に合格、修習を終えて、昭和31年4月から弁護士を開業。現在も弁護士をしておりますから、数えで60年弁護士をやり、何百件もの事件を処理してきた。それにつけて、健康の大切さを痛感している。今日は、志ある立派なお話を沢山うかがいました。健康に一層留意され、頑張ろうではありませんか。
閉会挨拶・一本締め
堀 渉 理事
(岸信介元総理側近秘書30年、新しい憲法をつくる国民会議理事長)
本日は、1月10日で、いろいろ会合が重なっている中、こうしてお集まりいただき、ありがとうございました。岸先生創立のこの団体について、皆様方、熱心に御協力いただき、感謝にたえません。
今日は、まだまだお話をいただきたい方々がいらっしゃいますが、ホテル側から時間超過の合図があり、閉会とします。
では、一本締めで。よ〜〜パン。(拍手)