平成25年12月20日(金)

平成25年の政界を総括し、明年の政界に要望する!

清宮龍先生

清宮龍先生

政治・国際問題評論家、元時事通信海外部長・
(株)内外ニュース前会長

概要

 平成25年は、政権交代後の安倍晋三内閣が本格的に始動し、政治的に意義ある年なので、その1年間を締めくくり、翌年を展望する必要があると考え、当協会に参加する講師会員の中でも最長老政治評論家・清宮龍先生に御講話いただいた。
 その要旨は、まず、中曽根政権時代に、当時、自民党内ニューリーダーと呼ばれていた5人の政治家、すなわち、安倍晋太郎、竹下登、宮澤喜一、中川一郎、渡辺美智雄に会って、それぞれの派閥の中から特に将来有望な政治家を一人ずつ選んでいただき、私を含めて11人で勉強会を発足した。これが、私が主催した「内外ニュース」の始まりである。
 いま、その中の渡辺美智雄の子息・渡辺喜美の「みんなの党」の行方が問題になっているので、そのあたりから話してみよう。父親の美智雄は、世襲代議士と言っても父親とは違う選挙区から出て、落選して苦労したが、それだけに発想が奇抜で行動力があり、人物だった。その息子・喜美は、「みんなの党」を創ったのはよいが、まだまだ苦労知らずといってよい。私は橋本龍太郎とも親しくしており、名前に龍が付くので、そういう人を集め「龍の会」を創ったこともある。今回「みんなの党」から江田憲司を中心に十数人に上る離党者が出た。その江田憲司は、橋本龍太郎の秘書官だった。一般に、最近の政治家は昔の政治家に比べると器が小さい。小沢一郎もそうだが、世襲議員は苦労を知らないせいか、どうも器が小さい。  佐藤栄作総理は克明に日記をつけていたが、その中に、「中川俊思君来て、佐藤さん総裁選四選はやめたほうがいいという。言いにくいことを言ってくれた。感謝する。」と書いている。佐藤さんは人の意見をよく聞いたことが、日記から分かる。
 次に、安倍晋三総理について、そのプラス面とマイナス面に触れ、また消費税の軽減税率は、消費税を15%位にする時に考えればよい等々、質問にも懇切に応え意義ある月例会であった。  

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