平成24年12月13日(木) |
衆議院総選挙の展望と、今後の日本の行方! |
高橋利行先生
政治評論家、元読売新聞解説部長・論説委員・編集局次長
概要
自分も読売新聞社在職時代に、世論調査部長をやった経験があるが、昔は学生アルバイトがー軒一軒家庭を訪ねて調査したものだが、いまは電話を掛けての調査なのでほぼ一日半ぐらいで動向がつかめる。読売新聞の最新の調査でも、自民党と公明党で過半数をかなり越すデータが出ている。ただ、選挙当日、40%もいる無党派層のうちその5%〜10%がどう動くかで、政界の勢力図は大きく変わるが、その無党派層を狙っている日本維新の会とか未来の党など新政党が共倒れ状態で、あまり伸びていないようだ。さて、総選挙後の政治情況だが、自民と公明が勝っても、参議院の方はまだ民主党などが多いのでねじれ国会は解消できない。そこで、安倍首相が取りうる5つのパターンとして、[1]自公民、[2]自公民+維新、[3]自公+維新、[4]自民+維新(+みんな)、[5]自民+いろいろかき集め、が考えられるとして、それぞれを分析され、いずれにせよ、安倍内閣が政策実行できるためには、来たる参議院選挙で勝つ必要があるから、安倍首相は七月の参議院選挙に向けて全力を上げることになる。
現時点で、日本維新の会が、一部報道の予想のような議席数を取れないと思われるので、そうなると、日本維新の会は分裂する可能性がある。そして、維新の会ばかりではなく、他の小政党からも、参議院選挙前に、自民党へ移ろうとする動きが出るだろう、等々と解説された。