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概要

　「古代エジプト美術館」は、戦後、エジプトで発掘したものは、エジプト国から持ち出し禁止となり、そうした遺物は、エジプト国内の博物館か古くから収集していた大英博物館にて参観するほかなくなりましたし、いずれも見学に行くには遠く、また、エジプトは、いま、国情不安ですので、参観に行くのも躊躇されます。
　そう考えている時に情報が入り、日本にも古代エジプトの埋蔵品数百点を蒐集し「古代エジプト美術館」として展示している奇特な研究家がいることが分かりました。これは、すでに古い時代に盗掘されて、エジプト国外で秘蔵されていたものを、個人的に買い取って収蔵し、それを、渋谷駅から５分のビルの室内で展示していることが分かりましたので、見学することにしました。当日は、その「古代エジプト美術館」の室内が狭いこともあって、２組に分けて、この美術館と前記「たばこと塩博物館」とを交互に見学いたしました。
　エジプトの方は、確かに古代の遺物が展示されており、その特色を、説明役の女性がかなり詳しく説明してくれましたので、紀元前数千年にわたる古代エジプトの宗教的認識・美術性・表現性が良くわかりました。また、本物のミイラの頭部や足の展示もあり、感動しました。その後、「たばこと塩博物館」前のフランス・カフェでガレット・セットをいただき、散会しました。