平成24年4月26日(木) |
ピラミッドやスフィンクス研究で解ったこと! |
吉村作治先生
早稲田大学名誉教授・工学博士概要
吉村先生は、まず、その人生観として、家族愛・郷土愛・愛国心の必要性を説かれ、その「郷土愛」を育てるには、日本各地の「祭り」の重要性を説かれた。また、過去・現在・未来というが、悠久の時間の中では現在は一瞬であり、未来の原材料は過去にあり、過去をよく学べば、よい未来を創ることができると話され、考古学に全精力を傾注してこられた吉村先生の考古学を通しての教育者の御心境を知り、身の引き締まる思いであった。 次いで、吉村先生は、未盗掘の完全ミイラの「セヌウ」発掘、史上珍しい「親子ミイラ」発掘、「ラムセス二世の孫王女墳墓」発掘、「古代エジプト最古の大型木造船“太陽の船”発掘」、「ツタンカーメンの側近者の墓」発掘等々、いくつかの御体験についてご説明下さり、私どもは、こうして吉村先生が世界中で初めて未発掘遺跡を4つも発掘・発見された御苦労話に感動した。また、それは、偵察衛星の地上画像を入手・分析された結果とのお話も、吉村先生が、近代科学技術力を活用されたことを知って、驚いた。
また、そのあと、吉村先生は、ピラミッドについて解説され、それが、世間がいうようにファラオ(王)の墓ではないことを論証され、次いで、「では、ピラミッドは何のために造られたかについても詳細に解説されたことも、私たちにとって、驚きの連続であった。
その後、吉村先生は、出席者からのいくつかの質問にも、明確にお答えになり、私どもは、最後に、考古学という難しい研究に生涯を捧げておられる吉村先生に、心からの拍手を捧げ、閉会した。
◎公式HP:「吉村作治のエジプトピア」(http://www.egypt.co.jp/)
◎有料メールマガジン「ビジスパ」にて『吉村作治の週刊e-パピルス-エジプト考古学者のマネジメント学-』を配信中。