平成23年11月25日(金) |
大震災の復興資金、禁じ手の5つの提言! |
桜内文城先生
参議院議員・みんなの党政調副会長・法務委員会理事、著書多数概要
お話は広範にわたるが、その要旨を挙げると、まず、特に東日本大震災後、その復旧・復興への取り組みが迷走し、その財源の捻出も、この11月21日にやっと第3次補正予算10兆円が成立したが、なお不十分である。その対策としては、(1)銀行口座からの一定額の徴収、(2)無利子国債の発行、(3)宗教法人への課税、(4)新旧世代の交代、(5)与野党の壁を取り払う、の5つを挙げて、その内容を詳細に説明された。そしてさらに、桜内先生は、(6)日銀に基金を作らせて復興債を出す、を提唱。また、手段として、財務省の役人は、法学部出身者が多く法律には強いが、経理面で問題があるのを憂え、自分は国家財政に複式簿記を導入する公会計システムを発明し特許を取ったとして、その方式を説明。これは、分厚い国会財政が一枚の紙に収まるほどのもので、一同、桜内先生の頭脳に驚嘆し、1000兆円もの財政赤字から立ち直るには、こうした禁じ手をも使うぐらいの度胸のある政治家の出現が望まれる。桜内先生は、その器を持っておられるように思った。