平成22年12月21日(火)

TPP(環太平洋経済連携協定)の概要と意義

石川幸一先生

石川幸一先生

亜細亜大学教授

講話概要

 11月に横浜で開催されたAPECで提起されたTPP(環太平洋戦略的経済連携協定──俗称・関税撤廃協定)に関して、その概要と意義について、かつてジェトロ(日本貿易振興機構)の主任調査研究員もされ、こうした問題の権威として知られる石川幸一亜細亜大学教授に、御解説をいただきました。
 石川幸一先生は、パワーポイントや資料で、この難しい問題を、分かりやすく御解説下さいました。その要旨は、FTA、すなわち、二国以上数か国間で関税はじめ通商上の制約をフリーにする自由貿易協定を、TPPは、さらに広範囲(環太平洋諸国など)で、しかも例外品目を設けず100%自由化を目指す質の高いFTAで、先月の21か国・地域が参加したAPECでは、これが「横浜ビジョン」として首脳宣言された。したがって、これは世界的な趨勢と言えるが、わが日本は、農業分野などから反対運動が起こっており、こうした課題をどう解決するかが大きな政策課題である、としてその打開策を論じられ、大層勉強になりました。また、その後の質疑応答も盛んで、わが国がどう対処するかが、大いに論じられました。  
 

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