平成20年10月22日(水) |
資源世界大戦が始まった |
日高義樹先生
ワシントンハドソン研究所主席客員研究員、元NHKアメリカ総局長
講話概要
自分が所属するハドソン研究所の試算では2025年には、石油・ウラン・鉄鋼・銅が枯渇する数字が出ており、それも重大事だが、いまアメリカは、サブプライムローンの破綻に始まる経済危機に突入し、これが焦眉の急である。1995年に始まるITバブルが2000年に弾け、ブッシュ政権は、選挙に勝つために、アメリカ国民のすべてに家と株を持たせると公約し、そのため、不動産・株バブルを産んだ。しかも、それを金融商品としたため、昨年のサブプライムローンの破綻、今年のリーマンブラザーズの破綻となり、この傷は、アメリカの命取りになりかねない。したがって、アメリカは、もはや、世界や他国のことにかまっておれず、なりふり構わず自国利益保護に走る。日本は、いままでのように、アメリカに頼っておれず、自力で道を切り開く覚悟と政策を持たねばならぬと説かれ、感銘を受けました。
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