平成20年7月24日(木) |
終戦後に侵攻してきたソ連軍との |
大野芳(かおる)先生
ノンフィクション作家講話概要
日本は昭和20年8月、選挙区ますます不利となり、日ソ中立条約を結んでいたソ連に終戦の斡旋を頼んだが、ソ連は、その日ソ中立条約を破棄し、8月8日に満州・朝鮮に侵攻してきた。日本は、8月15日にポツダム宣言を受諾し、陛下のご聖断によって矛を収めたが、ソ連は、その2日後の17日に千島列島の占守島を砲撃・上陸してきたため、日本軍はやむなく応戦せざるを得なかった。この応戦で多くの日本将兵が戦死し、民間人も殺害され悲惨な目にあった。ソ連の言い分では、日本が、米戦艦ミズーリ号上で降伏文書に調印した9月2日までは、日本と戦争状態であり、それまでに飛び石伝いに占拠した千島列島は返す必要はない。返すとすれば9月2日後に占領した歯舞・色丹の2島だけだというのである。この解説を聞いて、参会者一同、改めて終戦時を想い、胸の痛みを禁じえませんでした。
●ご案内状(pdf)