平成20年6月27日(金)

昭和後期十人の首相を論ずる
―岸信介総理から竹下登総理までの十名―

山岸一平先生

政治評論家、元日本経済新聞記者・政治部長、大阪本社代表、専務


講話概要

戦後の日本は、敗戦の焼け野ケ原から立ち上がり、やがて世界第二の経済大国の地位を獲得するまでに至りました。それは、基本的には、未曾有の対戦を生き残った国民の努力によるわけですが、その日本国の舵取りをしたときの総理たちにも負うところが大きかったといってよいと思います。特に復興期の昭和30年から平成までの約30余年は、総理を初め政治指導者に色々毀誉褒貶もありましたが、なかなかに個性溢れる人材が輩出したように思います。そう考えていた折、日本経済新聞で政治部記者・政治部長、大阪本社代表、専務取締役等を勤めた山岸一平先生が、実際に接した、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登の10人の総理を中心に、その人物、政策について論じておられるのを知り、御講話いただくことにしました。
 その概要は、まず、当協会の創立会長・岸信介総理については、政治記者になって初めての総理番であり、しかも安保騒動の最中であっただけに御印象も深く、当時の情況をリアルにお話下さり、感銘を受け、一同岸先生を偲びました。その後の9名の首相についても、その内閣成立・退陣の経緯、人となりや、まだ、世間で知られていない逸話も多く、臨場感溢れるお話で、大層参考になりました。結論的には、この10名の首相はじめ大物政治家は、いずれも、二代目・三代目ではなく、御自分の力によるだけに、それぞれに個性があり、日本のためにも有意義な存在であった。しかし、その後に輩出してきた総理は、二代目・三代目がいけないというのではないが、日本をどこへ持っていくのかビジョンに欠け、政治が矮小化してしまっていると嘆かれ、その後の質疑応答も、色々な逸話・歴史的証言も飛び交い、大層勉強になりました。

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