平成19年5月30日(水) |
現代生活にも活かそう「孫子の兵法」 |
長尾剛先生
ノンフィクション作家講話概要
2500年も前に、孫子によって書かれたこの「兵法」は、戦争に勝つ方法について書かれたものであるが、それは、「人間の本質」の分析を土台に書かれた極めてリアリスティックな内容だけに、現代の社会生活・企業経営にも十分に参考となるものである。それは三十六計と言われるように多岐にわたるが、その一端を挙げれば、戦争の目的は、その国の王や農民・兵士のすべてにとって利益と感ずるものでなければならない。現地指揮官たる将軍は、兵士を動揺させるような不利な情報は一切知らせず、不安材料は将軍一人が抱え、それに堪えて戦略を考えねばならない。また、現地指揮官は信賞必罰を厳格にし、部下にこの将軍について行けば安心であると信じさせる。また、それだけに、全責任は自分一人がとるとの覚悟が必要である。これが、リーダーのリーダーたる資格である、と解説された。
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