平成17年6月30日(木) |
将来の日本経済 |
大原一三先生
元大蔵省大臣官房参事官・衆議院議員・農水大臣・自民党財政部会長講話概要
今月の月例会も、経済問題を取り上げることにしました。けだし、国民は、15年以上打ち続く不景気に苛立ち、なんとかはやく景気を回復して欲しい、と切実に願っております。もちろん、政府も、財界も、企業も、懸命の努力はしているのですが、なかなか景気回復がはっきりと見えてこないからです。
先月の斎藤精一郎先生の景気回復への構想もすばらしいものがありましたが、今月は、かつて大蔵省で主要ポストを歴任され、衆議院選に出馬して当選後、自民党財政部会長などを務め、財政・金融・経済政策にその人ありと知られた大原一三元衆議院議員に、景気回復への図式・構想をうかがうことにしました。
その御講話は、一般に経済・財政に関することはむずかしくてよく分からないことが多いですが、大原先生のお話は論旨明快で、まず、我が国がおかれている経済・財政の現状を、例証を上げて詳しく説明され、我が国はいまから、2050年ぐらいの先を見据えて、長期的な視野でしっかりした計画を立てていかないと危ないとされ、そしてその手順をいろいろと示されましたが、特に、石油はあと41年、ウランは61年しかないので、早く今から水素エネルギーの開発など、新規エネルギー問題に真剣に取り組まなければならない等々、細かい数字を挙げてのお話で、記憶力のよさに驚嘆しました。質疑応答も盛んで、大層勉強になりました。