平成16年3月10日(水) |
国連の実情を説明し、 |
佐藤行雄先生
財団法人日本国際問題研究所理事長、前駐国連日本大使講話概要
核開発あるいは生物化学兵器の疑いありとして、昨年、アメリカとイギリスがイラクを攻撃。フランス、ドイツ、ロシアなどがこれに反対したため、国連の常任理事国が二つに割れて、国連の意義・権威・組織のあり方が、改めて問題となりました。
当協会の創立会長・岸信介元総理は、国連重視主義を唱えておられ、日本の常任理事国入りを強く願っておられましたので、当協会も、国連に何とかしっかり機能してもらいたい、と念じております。
マスコミの論調でも、国連のあり方、どこをどう改革するのかを論じておりますが、現実を無視した論調もありますので、実際に国連大使を務められた佐藤行雄先生においでいただき、御解説・御提案をいただきました。
詳しい御解説の結果、1常任理事国の拒否権、2理事国の選出方法、3敵国条項が足枷となって、国連もまだまだ未完成である実態がよくわかり、大層勉強になり、また、考えさせられました。