平成15年5月20日(火)

血と嘘と断末魔
 ――北朝鮮政権の部長から
処刑寸前に脱出して亡命政権を構想――

朴甲東先生

朝鮮民主統一救国戦線常任議長


講話概要

独裁政権下で深いヴェールに包まれている北朝鮮も、最近は次第に、その過酷な国民生活・国内情況が明らかにされつつあります。アメリカとの交渉で核保有を明言した北朝鮮が、これから先に、どういう態度に出るか、日本にとっては重大な関心事です。
 そこで今回は、かつて金日成総書記の下で文化宣伝省のヨーロッパ部長などを務めたが、国家転覆を企てたとして逮捕・監禁され、処刑寸前に釈放されて北朝鮮を脱出。その後、日本で生活されており、また、1992年に、北朝鮮を脱出した亡命者達と語らって、モスクワにおいて「朝鮮民主統一救国戦線」を結成。その常任議長として活動しておられる朴甲東先生に、御講話いただきました。
 朴先生のお話は、かつて実際にその体制内におられただけに、新聞やテレビなどの報道にない内容、例えば、金正日総書記は、金日成前書記の実子ではなく、全く血のつながらない養子である等々、耳新しいことが多く、大層勉強になりました。わが国政府もこうした実情をよく知り、北朝鮮政策を考え直すべきだ、と痛感いたしました。

<< <<