平成15年4月11日(金) |
意見の分かれた国連の修復と日本の対応 |
波多野敬雄先生
フォーリン・プレスセンター理事長、元国連大使講話概要
いま、国連のあり方が問われております。イラク問題をめぐり、強硬姿勢をとったアメリカ・イギリス・スペインに対し、フランス・ドイツ・ロシア・中国などが消極姿勢をとり、国際連合安全保障理事会の主要国が二つの陣営に割れてしまいました。
また、3月20日に先端が開かれた「イラク戦争」も、緒戦の短期決戦との見方から、むしろかなり長期化するのではないかとの見方に変わってきており、それだけに、両陣営の修復も簡単ではない、と言われております。当協会としては、創立された岸信介元総理が熱心な国連中心主義者であっただけに、国連が有効に機能するにはどうすべきか、日本は何をすべきか、事態を深く憂慮しております。
そこで、今回は、元外務省の中近東アフリカ局長をされ、そして、国連大使も務められました波多野敬雄先生に、頭記のテーマで御講話いただきました。
国連での体験も踏まえての波多野先生のお話は、いままで報道などから知られていないことも多く、大層勉強になりました。日本政府も、歴代国連大使の御体験をよく聞いて、日本国の国連内での活動のやり方を、根本から考え直していただきたいものだ、と痛感いたしました。