平成14年5月15日(水) |
エリート教育のすすめ! |
石井公一郎先生
石井事務所代表、元臨時教育審議会専門委員・東京都教育委員講話概要
当協和協会は、いわゆるシンクタンクとして、内部に15ほどの部会・委員会があり、活動を続けてきておりますが、あらゆる改革の根底には教育ありとの認識のもと、まず最初に教育部会が出来て、以来25年、教育問題に熱心に取り組んでまいりました。
その検討の中で、当協会も、わが国の戦後教育は、アメリカの形式的・建前的な平等主義を鵜呑みにして、結果的に低きにつく平等教育が支配し、学力の低下、教育の荒廃を招いているとし、諸外国が実質的に行なっているエリート教育に取り組むべきだ、と唱えてまいりました。
そうした折も折、東京都教育委員も務められました石井公一郎先生が、まさに頭記のような『エリート教育のすすめ』と題する御著書を上梓され、亡国の危機を回避するための具体的な教育改革案を提示されましたので、お話をうかがいました。
石井先生は、現在の教育は、国家観念の欠如、すなわち、国を盛り立てるのではなく、国からむしり取る風潮がある。また、自虐的風潮が強く、家族の一体感もない。
これを是正するには、国に奉仕する愛国心を育て、国の将来へ明るい希望をもたせる教育へと変えなければならず、そのための手段としては、まず、教育基本法を改正し、正しい国語教育を徹底させなければならない、とのご指摘がありました。その後の質疑応答も盛んでした。