平成30年12月13日(木) |
長年の日本史研究から、日本国民に訴える! |
井沢元彦先生
作家、歴史研究家、作品多数、
連続執筆の『逆説の日本史』は特に有名
概要
井沢元彦先生の持論である、日本の教科書的歴史観は、日本古来からある「ケガレ」「和」「怨霊」「言霊」といった要素を、学問的ではないとして排除しているので、正しい内容となっていない。上記のような日本特有の要素を入れた『逆説の日本史』こそ、真実の歴史である。すなわち、「ケガレ(穢れ)」は、「汚れ」とは違う。「汚れ」はキタナイと目にみえるものだが、古代から、日本人は、「死」を最大のケガレと考えた。
神話にも、天照大御神の父イザナギは、妻イザナミが亡くなると、愛妻家のイザナギは死者の国・黄泉からイザナミを奪回しようと思い、黄泉の国に降りて行きイザナミと会ってみたが、体には蛆が湧いているので、逃げ帰り、その黄泉の国でケガレた身体を、川のきれいな水で洗い清めた。その時、左の眼を洗った時に左目から産まれたのがアマテラス大神である。
その子孫である天皇についても、古代は天皇が亡くなると別の地に新しい都を造り代えた。その墓地たる前方後円墳が堀水で囲まれているのも清めのためである。このようにして、井沢先生は「言霊」「怨霊」についても具体例を引いて分かり易く解説され、持統女帝がこれまでの土葬を止めて火葬とされた意義、あるいはケガレを業とする武士階級が実権を握って行く過程等々につき、熱弁を奮われ、大層分かり易く、勉強になり、その後の意見交換も盛んで、参加者一同今日は大層良いお話を聞いた、と感動して帰られました。(清原記)
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