平成15年7月8日(火) |
満州(現中国東北部)は、 |
岡田和裕先生
ノンフィクション作家講話概要
戦前を知っているある程度の年齢以上の方は、 「満州」という言葉に、栄光感あるいは慙愧の念などさまざまな思い出があることでしょう。その満州が、今どうなっているか、大都市はともかく、日本人がかつて開拓などで苦労した辺境の地がどうなっているか、当協会も、岸信介元総理が創立した団体であるだけに、関心があるところです。
そうした折、ノンフィクション作家の岡田和裕先生が、ハルピンを中心に、旧満州鉄道に乗って、安東市はもちろん、満州里、ハイラル、黒河、綏芬河、図們、鴎緑江などの辺境も、何度か視察してこられておりますので、旧満州の現況・実情を御報告いただくことに致しました。
岡田先生は、かつて旧満州国安東市で育成され、最近、実際に目で見、耳で聞いてこられただけに、そのお話は臨場感に溢れ、勉強になりました。私どもとしては、満州の人々の生活がまずまず安定しており、また、日本に対して、ほとんど悪感情はないことを知り、安心し、現地が一層発展することを祈りました。