平成18年7月21日(金)

日本人の心の旅路
 ― 満州事変・支那事変・大東亜戦争の真実を論証する ―

塚本三郎先生

塚本三郎先生

元衆議院議員・民社党書記長・委員長


講話概要

当協会の創立者・岸信介元総理は、古くから自民党と民社党の二大政党が望ましい政治の姿であるとの考えを持っておりましたので、昭和四十九年に当「財団法人協和協会」を創立した当時から、竹本孫一先生、和田耕作先生等々民社党の先生方が参加されておりました。
 今春、愛知県在住の塚本三郎衆議院議員・民社党委員長をお訪ねする機会があり、お話をうかがいましたところ、現役時代に論客で知られた当時と全く変わらず、論理整然、頭脳明晰、気迫充実されておられるのを知り、感銘いたしました。
 そこで、今回、ご講話を御願いしましたところ、いまの世相・人間性を嘆かれ、「日本人の心」を取り戻すことが喫緊の課題であり、そのためには、日本の近代史、特に、満州事変や支那事変、そして大東亜戦争がどうして起こったか、その真相を知ることが大切である。研究してきたその話をしましょう、と言われました。
 お話の内容は、戦後、過去の戦争はすべて日本が悪かったとする風潮が強いが、満州事変の出発点となった張作霖の爆殺は河本大佐の仕業とされているが、中国人歴史家は、それはスターリンと毛沢東の仕業であったと書いている。また柳条湖の発砲にせよ、日支事変の原因となった盧溝橋の発砲にせよ、劉少奇や金振中などの仕業である。また、大東亜戦争も、ルーズベルト米大統領が、英仏を救うべく参戦するため、ハル国務長官の了解なしにその案文を偽造した「ハル・ノート」を突きつけ、石油を禁輸するなどして、日本をしてやむなく参戦させたものである等々、論証され、また、東京裁判の偽善性、靖国問題、富田メモ問題など、実に幅広い歴史的事例を取り上げ、まさに、歴史的証言とも言うべき内容でした。その後の質疑応答も盛んでした。

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