平成18年2月18日(水)

語られなかった皇族たちの真実

竹田恒泰先生

竹田恒泰先生

旧皇族・竹田宮家、明治天皇玄孫、孝明天皇の研究家


講話概要

いま、我が国の伝統・文化の根幹を、揺るがすような大きな問題が、提起されております。それは、皇位の継承について、小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、女帝の御存在ばかりでなく、女系の天皇を認め、しかも、男女を問わず、その長子をもって承継させる、と発表したことに始まります。
 これまで、我が国は二千年にわたり、男系の男子を原則とし、女帝は特別の事情がある場合に限られました。それは、我が国の皇室が万世一系とされる由縁でありました。こうした歴史を知るものは皆、この有識者会議の結論に納得できないものを感じました。
 そうした折、旧皇族・竹田宮家の恒泰様が、論旨整然、天皇を戴く我が国のあり方にまで遡り、有識者会議の考えに異を唱えられておりますので、御解説を頂く次第であります。
 そのお話は、先般首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が、女帝の御存在ばかりでなく女系の天皇を認め、しかも、男女を問わず、その長子をもって承継させる、と発表したことに対して、女帝と女系の差異をはじめ、過去、十代八人の女帝が御存在したが、それは非常の場合であり、それ以外はすべて男系である。皇室において、宮中三殿はじめの御祭祀に当たり、天皇の御役割と皇后の御役割が異なり、女帝お一人がその双方をお務めになるのは不可能に近い等々、私共が知らない宮中のしきたりを詳しく解説され、御歳は若くていらっしゃるのに、大層詳細なご研究をなされ、お話しぶりも論旨整然とされているのに、一同、感服いたしました。

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